法学部ホイホイ

超ど真ん中だけ。

はじめに

だれが:一度しっかり法律を学習したことのある人が、

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訴えの利益1

訴えの利益

裁判所が裁判をするに値する客観的な事情ないし実益

 

 

・建物完成後の建築確認処分

→利益✖

最判昭和59年10月26日

築確認は、それを受けなければ右工事をすることができないという法的効果を付与されているにすぎないもの

当該工事が完了した場合、…訴えの利益は失われる 

 

 

・代執行が完了した場合の、除却命令と代執行令書発付処分の取消訴訟

→利益✖

 

 

・出国した後の、再入国不許可処分の取消訴訟

→利益✖

 ※強制送還された場合、その者の本邦への上陸拒否期間内であれば、訴えの利益〇

 

 

土地改良事業換地処分が完了したあと

→利益〇

最判平成4年1月24日

土地改良事業の施行認可処分の取消訴訟係属中に、「原状に回復することが…換地処分がすべて完了したため、…社会通念上、不可能であるとしても、…行政事件訴訟法31条の適用に関して考慮されるべき事柄であって、…法律上の利益を消滅させるものではない」 

 

 

皇居外苑使用不許可処分、期間の経過

→利益✖

メーデー(最大判昭和28年12月23日)

申請した使用日の経過によって、法律上の利益は失われる。

 

 

原告適格4

消費者

・特急料金改定

→適格✖

 近鉄特急(最判平成元年4月13日)

鉄道法21条の趣旨は、「もっぱら公共の利益を確保することにあるのであって、当該地方鉄道の利用者の個別的な権利利益を保護することにあるのではなく、

 

 

・史跡指定処分

→適格✖

伊場遺跡訴訟(最判平成元年6月20日)

文化財保護法は、文化財の保存から国民が受ける利益については、「本来本件条例及び法がその目的としている公益の中に吸収解消させ、その保護はもっぱら右公益の実現を通じて図ることとしているもの」 

 

原告適格3

小田急高架化(最判平成17年12月7日)

都市企画事業の認可に関する同法の規定は、その趣旨及び目的にかんがみれば、事業地の周辺地域に居住する住民に対し、違法な事業に起因する騒音、振動等によってこのような健康又は生活環境に係る著しい被害を受けないという具体的利益を保護しようとするもの

「被害の内容、性質、程度等に照らせば、この具体的利益は、一般的公益の中に吸収解消させることが困難なもの」 

・鉄道事業地の一定範囲内に居住する周辺住民

→適格〇

・付属街路事業地の周辺住民

→適格✖

 

 

 

競輪場外車券販売施設設置(最判平成21年10月15日)

周辺住民→適格✖

「終焉住民が被る可能性のある被害は、…広い意味での生活環境の悪化であって、…直ちに周辺住民の生命、身体の安全や健康が脅かされたり、その財産に著しい被害が生じたりすることまでは想定し難い」 

「位置基準などによって保護しようとしているのは、…不特定多数者の利益であるところ、それは、性質上、一般的公益に属する利益であ」る。

 

医療施設開設者→適格〇

「位置基準は、…健全で静穏な環境の下で円滑に業務を行うことのできる利益を、個々の開設者の個別的利益として保護する趣旨をも含む規定」

 

 

 

原告適格2

付近住民

・埋立水面の周辺水面で漁業を営む者

→適格✖

伊達火力発電所(最判昭和60年12月17日)

「旧埋立法には、…漁業を営む者の権利を保護することを目的として埋立免許権又は竣工認可権の行使に制約を課している明文の規定はな」い、… 

 

 

・空港周辺の騒音障害を受ける住民

→適格〇

新潟空港(最判平成元年2月17日)

法律上の利益を有する者」とは、「当該処分により自己の権利若しくは法律上保護された利益を侵害され又は必然的に侵害されるおそれのある者をいう」。

「当該処分を定めた行政法規が、不特定多数者の具体的利益をもっぱら一般的公益の中に吸収解消させるにとどめず、それが帰属する個々人の個別的利益としてもこれを保護すべきものとする趣旨を含むと解される場合には、かかる利益も右にいう法律上保護された利益にあた」る。 

 

 

・原子炉事故により直接重大な被害を受けることが想定される範囲の住民

→適格〇

もんじゅ(最判平成4年9月22日)

原子炉の「事故等がもたらす災害により直接的かつ重大な被害を受けることが想定される範囲の住民の生命、身体の安全等を個々人の個別的利益としても保護すべきものとする趣旨を含む」 

 

 

・民間林開発許可

最判平成13年3月13日

土砂の流出又は崩落、水害等の災害による被害が直接的に及ぶことが想定される開発区域に近接する一定範囲の地域に居住する住民の生命、身体の安全等を、個々人の個別的利益としても保護すべきものとする趣旨を含む」

周辺土地の所有者等の財産権までを個々人の個別的利益として保護すべきものとする趣旨を含むことを読み取ることは困難

→開発区域の近接住民…適格〇

→開発区域付近の立木所有者…適格✖

→開発区域を水源とする営農者…適格✖

 

 

 

・建物倒壊により被害を被りうる範囲の住民

→適格〇

最判平成14年1月22日

当該建築物の倒壊、炎上等による被害が直接的に及ぶことが想定される周辺の一定範囲の地域に存する他の建築物についてその居住者の生命、身体の安全及び財産としてのその建築物を、個々人の個別的利益としても保護すべきものとする趣旨を含む

 

 

・日照被害

→適格〇

最判平成14年3月28日

日照被害により健康を害されるおそれがある場合には、当該健康上の利益は法律上保護された利益である